おつかれさまです!じーんです。貧血について簡単に書きます。

貧血は、特に女性に多い健康問題で、全体の4分の1の女性が鉄欠乏性貧血を経験しているとされています。

貧血とは、ヘモグロビンや赤血球の数が減少することで、体内に十分な酸素を運搬できず、疲労感やめまい、頭痛、倦怠感などの症状を引き起こす状態を指します。

日常生活において、少し階段を上っただけで息切れしたり、立ち上がるときにふらついたりするのは、実は貧血が原因かもしれません。

貧血の主な原因は4つに分類されます。

鉄の摂取量の不足
現代の食生活では、鉄の摂取量が圧倒的に不足している傾向があります。鉄は動物性食品(レバーや赤身肉)に多く含まれるヘム鉄と、植物性食品(大豆や緑黄色野菜)に含まれる非ヘム鉄に分けられます。ヘム鉄は吸収率が高く、体内に取り込みやすいのですが、非ヘム鉄は吸収率が低く、植物性食品中心の食事では十分な量を摂取することが難しいです。

特に、菜食主義の方や加工食品を多く摂取する食生活を続けている方は、鉄の供給源が限られ、貧血を引き起こしやすくなります。しかし、非ヘム鉄は体の鉄需要が高まっているときに重宝するので、栄養療法の世界でも割と優秀だったりします。

鉄の需要量の増加

特に女性は生理による鉄の損失が大きいため、他の人よりも鉄の必要量が高くなります。また、妊娠中や授乳中の女性は、胎児や乳児への栄養供給のために体内の鉄需要が増加し、貧血のリスクが高まります。

鉄の過剰な喪失

消化管からの慢性的な出血や月経過多などにより、体内の鉄が急激に失われることがあります。特に月経が重い女性では、毎月かなりの量の鉄が失われ、食事からの補給だけでは追いつかないことも少なくありません。ピロリ菌感染や消化器系の病気を持っている場合、知らず知らずのうちに鉄が失われていることがあるため注意が必要です。

鉄の吸収障害
食べ物から摂取された鉄は、腸内で吸収されて体内に取り込まれますが、腸内環境の悪化や胃酸の分泌不足などで鉄の吸収が妨げられることがあります。甲状腺機能の低下や慢性腸炎、リーキーガット症候群(腸の透過性が高まり、未消化物質が体内に入り込む症状)などを抱えている人は、鉄の吸収が難しく、貧血の症状を引き起こすことがあります。

また、特に女性に多い「隠れ貧血」と呼ばれる状態では、血液検査のヘモグロビン値は正常範囲内でも、体内の貯蔵鉄(フェリチン)が不足していることがあり、これもまた疲労感や体調不良の原因となります。貧血は気づかずに進行し、気がついたときにはかなり重症化していることも少なくありません。

これらの原因を解消するためには、単に鉄をサプリメントで補充するだけでは不十分です。

鉄の吸収を助ける「ビタミンC」や「動物性タンパク質の摂取」「消化吸収障害の改善」「非ヘム鉄の適切な摂取」を考慮していきましょう。

他にも胃腸の機能を整えることが求められます。鉄欠乏が長期化すると、甲状腺機能や肝機能、さらにはホルモンバランスにまで悪影響を及ぼし、体の代謝や免疫力が低下してしまいます。

貧血の原因は一人ひとり異なり、正しいアプローチを行うことが重要です。根本原因を模索して、正しく解消していきましょう。


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